【必見!】CT検査でわかること~放射線技師の仕事編~

CT検査
A person lying in an MRI scanner under the lights in a hospital
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こんにちわ!

今日は放射線技師の仕事の1つである「CT検査」についてお勉強するでちっ!

CT検査とだけ聞いてもよくわからないよね。まずこの検査について簡単にまとめるでちっ!

  • CT検査とはX線を使って、体の輪切りの写真を撮る検査
  • トンネル状の機械の中を潜り抜ける
  • 少し機械音はあるが、痛みなどはない
  • 体を動かさないようにして、十数秒程度息止めをする場合がある
  • 数分~10分程度と比較的短時間で終わる場合が多い(例外もあり)
  • 造影剤という薬剤を使って検査する場合もある
  • X線を使うことや、造影剤による副作用のリスクもある
  • 体内の輪切りの写真だけでなく、立体的な写真も作ることができる。

すこしイメージがわいたかな?

「CTは怖くないの?」「放射線使うから危ないんじゃないの?」「薬の副作用?」「どんな写真が見れるの?」などの不安を解決するために詳しく学んでいくでち!

前回はレントゲンについて学んだので、興味がある方はここから見てみてね!

【わかりやすい!】レントゲン検査とは~放射線技師の仕事編~ | ねずさんのラジオロジー学習帳 (nezugraphy.com)

CT検査って何をするの?

CT検査は体にX線を当てて体の輪切りの写真を見ることができます。トンネル状の機械の中を通り、周囲からX線を当てることで体内の様子を細かく見ることができるのです。

レントゲンと同じでX線のすり抜けにくさの違いで、体内の構造を写真にすることができます。
レントゲンと違うのは360°方向からX線を当てるので、体内の輪切りの写真を撮ることができ、コンピューターを使うことでいろいろな角度の写真を作ることもできます。

CT検査は、ベッドの上にあおむけになった姿勢で行います。検査の際はベッドが自動で動き、トンネル状の装置の中に入ります。撮影部位によっては、息を止めることがあります。基本的には数分で検査は終わります。造影剤という薬剤を使ったり、特殊な検査の場合は10~30分程度かかる場合もあります。

CT検査のイメージ

CT検査ではどんな写真が見れるの?

CT検査では体の広い範囲を細かく写真にしていきます。そうすることで肺炎や、癌などの腫瘍、脳出血など体内の状態が短時間で見ることができます。
白、灰色、黒色の写真で、病気や状態によってその見え方が異なってきます。
では実際にその写真をいくつか見てみましょう。

Ct 腹部写真素材、ロイヤリティフリーCt 腹部画像|Depositphotosより引用

これはお腹のCT写真の一部です。このような写真を何百枚も撮影し、それを連続してみることで、体内の様子を知ることができます。見慣れてないとどれが何の臓器か全くわからないですよね。
放射線技師は検査の目的に応じて撮影する範囲や使うX線の量を調節してこのような写真を撮っているのです。

次は整形分野の写真を見てみましょう。

Image | Radiopaedia.orgより引用

これは膝を正面から見た時の1断面です。CTではこのように見えています。膝の全断面を重ね合わせることで次のような画像を作ることができます。

何枚も重ね合わせた画像から骨だけを抽出し、立体的に見ることができるようになります。これが3D画像です。CT検査ではこのような3D画像を作ることができるのも特徴の一つです。

このような3D画像ではいろいろなものを作り上げることができます。
色々な施設のホームページよりまとめてみました。

「頭蓋骨の3D画像」 引用:南奈良総合医療センター
「心臓の3D画像」 引用:岡谷市民病院
「腹部の血管の3D画像」 引用:茨木県厚生連 県北医療センター 高荻共同病院
「大腸CT」 引用:医療法人社団 明芳会 高島平中央総合病院


CT検査では輪切りの写真だけでなく、このような3D画像を作成することで、診断や手術の支援を行っているのです。

輪切りの写真で体内をたくさん見れるし、3D画像で360°方向からとても見やすくできる。
CT検査は病気を見つけるためには不可欠でちっ!

造影剤って何?

より精度の高い画像診断を行うため造影剤が使用されます。造影剤使用時には、静脈に注射をしてそこから体内に注入します。
その時使用される造影剤は、非イオン系のヨード造影剤であるイオパミロンやオイパロミンといった薬剤です。これは、X線をよく吸収するため、造影剤が流れている血管は白く撮影されます。

しかし造影剤は副作用が起きる可能性があります。
副作用とは、軽い場合はかゆみや発疹が出たり、重い場合はアナフィラキシーショック(※)を起こす場合もあります。

したがってわざわざ造影剤を用いてCT検査を行うのはそれを超えるメリットが得られる場合に限ります。例えば、腹部の検査で造影剤を使用する目的は以下の通りです。

  • 腹痛の精査
  • 腹部の腫瘍の精査(肝臓がん、膵臓がん、腎臓がんなど)
  • 腸管虚血の有無
  • 血管病変(上腸間膜動脈閉塞症、上腸間膜動脈解離、腹部大動脈解離、腹部大動脈瘤など)

なんでもかんでも造影剤を使えばよいというわけでなく、患者さんの症状に応じてお医者さんが必要と判断したときに造影剤を使うというわけです。

ちなみに造影剤を使用した場合にのみ、先ほど載せた腹部血管の3D画像を作成することができます。

造影剤はリスクもあるけど、それ以上にたくさんの体内情報を得ることができるんでちね!

まとめ

体の輪切りの写真を得ることができるCT検査。輪切りだけでなく、3D画像も作ったり造影剤を使うことでより精密な検査になります。
3D画像を自分で作成するのはとても楽しいし、勉強になります。

最近ではコロナによる肺炎の患者さんが増えており、そのためのCT検査もとても多くなっています。

次回はCT検査と似ていると思われがちなMRI検査についてまとめていきます。

3D画像を作るのは楽しそうでちっ。それを見てお医者さんたちが診断をつけたり手術の計画を立てているから、放射線技師ってすごいんでちっ!

今日はこれでおしまい!またね!

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